えひめの障がい者2023アート展

愛媛県美術館で開催されているアート展に拓実君とお母さんと一緒に観に行きました。
障がい者アーティストと出会ってから6年が経ちます。
それぞれに頑張って描いている絵にも特徴がありますが、個々の個性に大分見慣れてきている今日この頃、少し刺激を求めているのかもしれません。
びっくりするような作品には出会いませんでしたが、知っている作家では個々に踠いているのがわかります。いや、踠いているのはその家族かもしれません。
才能を引き出してあげたいという思いがあるからです。でも、焦りは禁物です。
描きたいものを描きたい時に、自由にそっと見守っていて欲しいと願うばかりです。

普段から障がい者アーティストの「障がい者」を取り除きたいと考える私ですが、それには一般のアーティストを飛び越える表現が必要です。
それは、大きさなのか、描写方法なのか、感性なのか、とにかく作家の爆発が必要だと思っています。
関わるところでは、その爆発の火種になる必要があるのでしょう。
それが、デザインとのコラボならば、私も苦悩して踠きましょう。

拓実君とのコラボも3年が経ち、来年どういう展開に持って行くか考えています。
拓実君の身体と相談しながらですが、新たな挑戦をしてもらう必要があるでしょう。
お母さんと相談しながら、一歩進みたい、そして、それが楽しいと感じてもらいたいと考えています。

会場できになる作品の写真を撮りました。ご覧ください。

愛媛県美術館が新しくなった時は大きいなあと思ったのですが、何故か今はこじんまりしてると感じてしまいます

コマリマでおなじみのKonomiちゃん
いつもはA4サイズのものが多いですが、A2サイズの何かめでたい雰囲気の作品です

これはお母さん順子さんのイチオシ、木漏れ日を感じる絵だと褒めていました

佳作の作品
かなり書き込んでいるコラージュのような作品です

書き込むといえば、林蔵さんの絵もあります、辰年を意識しているのでしょう
架空の動物を描くと林蔵さんの絵にも物語が生まれてくるように思えます

大石涼くんの絵は、正確に描いた船と抽象的な表現の海が面白くマッチしています

「未来のお城」のタイトルとは真逆の受け取り方をしてしまう作品
私は好きな作品なのですが、迫力が欲しいので大きい作品に取り組めないかなあと思って見ていました

土山さんがいつもより大きいサイズに仕上げてきました
「吉川製菓」とは土山さんの思い出の風景でしょう、何か製造過程がつっちゃんの頭の中にはあるのでしょう

あゆみちゃんの絵は珍しくおとなしい感じですが、視野のスケールは広くなっています
「金星と夕日と飛行機」

拓実くんの絵「アオサギ」
非常に良い表情の凛とした絵です
額も立派なので、どこに飾っても違和感ないでしょう
タイトルの「君たちはどう生きるのか」はあまり好きではありません

作品の前で記念撮影

優秀賞を取った中島さんの「にわとり」
構図も良くて書き込んでいますが、絵を繋いでいるのが残念
何故、一枚で描きあげなかったのか

まゆちゃんの絵は佳作でした
すごくいい雰囲気の絵です、表情や絵全体の温かくて優しい作品です

「夢を見るペンギン」も好きな絵です
色合い、構図、楽しくて明るいいい絵だと思います

スポンジボムも熊崎さんが描くといい感じです
佳作でした

「嫉妬」というタイトルの作品
でも嫌な感じがしない、白黒でシンプルに仕上げているせいなのか、スッキリしています

最後の方にあった大作、何を描いているかはわかりませんが、このタッチが好きです
「お楽しみ会 パーティー」

他にもいい絵はたくさんありましたが、気になり撮影したのは以上です。
サポートしているご家族や施設の方々は大変でしょうが、何とか、作品作りの環境や時間を考え直して欲しいものです。
今がダメということではなくて、違う視点から変化を考えてみてもいいのかと思います。

2024年も拓実くんと一歩進みたいと考えています
よろしくお願いします

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