徒然

いらない物が次から次へと出てくる世の中にあって、何か新しいものを産み出そうとしている自分に、何か矛盾を感じながら過ごしています。
形あるものはいつか消えていく。ならば、一瞬でも気分のいいものに囲まれていたい、気持ち良く過ごしたい。と、歳をとるにつれ感じるようになりました。
好きな人と好きな道具、好きなものに囲まれて仕事や趣味を続けていきたいと思っています。そして今、縁あって障害者アートとの関わりから、心や体に障害を持っている人や頑張っている人にはモノではなく、生きがいを感じて欲しい。と、3年ほど前から考えるようになりました。
障害があることで意外と恵まれた環境の中(サポートされている)好きなことに集中できる時間を持つことができています。ただ、サポートする側は大変な労力と気苦労を伴いながら、知らない間に押し付けとも取れる提案を障害者にしている事が多いと感じています。障がい者アーティストとくくられてはいますが、本当の意味でアーティストになるためには、乗り越えなければならない壁があるはずです。彼らなりに悩み憤り、感じたままを作品にぶつける行為が必要で、その結果として彼らの個性が爆発することを望んでいます。
人一倍感性の豊かな障がい者ならではの喜怒哀楽を感じて欲しいと思っています。
その時、一緒に喜ぶことができれば幸いです。

障がい者アートと関わり5年が経ちました。
この考えは5年経ったから言えるのではなく、最初からなんとなく感じていたことが、やはりそうだと思えることなのです。

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