プロカメラマンの尾崎清忠氏が亡くなってから早丸4年が経ちました。
撮影を必要とする仕事もめっきり減りましたが、未だに、今後この人に頼もうというカメラマンが決まっていません。
それよりも、話し相手がいない寂しさは未だにあり、ポツンと取り残されたような時間がたまにあります。TVをつけないで過ごす時間が多くなっているのですが、ボーッと過ごす時にふと、亡くなった恩師や友人のことを思い出します。
大体は笑い飛ばすような内容が多いのですが、生の声を聞けないというのは寂しいものです。
そんな時、自分の目標をあらためて考えるんですが、魂の震え上がるような目標は出てきません。
好奇心で目をキラキラさせていた時代が羨ましい、いろんな経験で色々と失敗をして、必死で前を向いていた時、自分でもわかっていたけど、崖っぷちを歩く緊張感が好きだったことを思い出します。
安定のお風呂に浸かっていると身体がふやけてしまうとも考えていました。
でも、この歳になると、少しパワー不足を感じています。
安定というか後ろ盾というか、何か、そんなものに期待しているのかな。
なんてことも尾崎くんとは話していたんです。本音でありのままのことを出せる友人って本当に大切なんですよ。
兎に角、もがいてみます、自分なりに。
今でも自分の仕事机の横には尾崎くんの写真があり、いつも語りかけているように思います。
尾崎清忠ギャラリー

友人の作品展を観に行ったときの一枚
萬翠荘へ行ったとき、休憩の一枚


鳥瞰の写真が欲しいときに電柱に登り撮影している尾崎くん
彼との40年余りのお付き合いの中のほんの少しのご紹介ですが、心の中にはたくさんの写真やエピソードがあります。たまには彼を偲んで酒を酌み交わす時間が欲しいと思っています。