歴史の真実は未来を作る

今日、松山兎月庵文化歴史館 館長 小椋浩介氏にお会いしました。
小椋浩介氏には、来たる7月15日にエヒメデザイン協会の企画「伊豫歴史座学」にて講演をお願いしています。

初めて兎月庵にお邪魔してお話を伺いました。
講演の進行と準備についてお話しした後、邪馬台国(大和大国)のお話しや松山の歴史、地学から未来を考えるとどういう未来が考えられるのか、「伊豫の湯桁」(道後温泉の湯の周囲に渡した桁・五右衛門がかまゆでの時に履いてた下駄)「斎戒沐浴」(神仏に祈ったり神聖な仕事に従事したりする前に、飲食や行動を慎み、水を浴びて心身を清めること)「放生会」(捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式)「再生儀礼」の意味や秋山好古の郷土に対する想いから現在につながる構想、たぬきの中庸など・・・古書や文献などを基に柔らかく話す口調に、とても説得力がありました。
話はいろんな方向に向かい、あれよあれよと4時間近くお邪魔してしまいました。
相関的、立体的に展開する歴史には物語がたくさんあり、どこを切っても連続ドラマができそうなお話でした。

本当は今日ご挨拶だけして午後からの用事のため途中で退席する予定でしたが、雨で中止になったために貴重なお話をお聞きすることができました。うまくかみ合い、いい時間を持つことができました。

デザインを提案するにもevidenceがあれば怖いものはないと、しっかりした根拠を基に進めることの大切さをお聞きしました。
途中、雨の降るお庭を見ながらの一服、「こんなに近くにこういう場所、こういう方がおいでるとは、知らなかったことが恥ずかしい」と話すと「今、出会えたからよかったじゃないですか」と返されました。
何でも「今」をつけると謙虚で前向きになれますと話してくれました。

「伊豫歴史座学」とその後の塾への展開がとても楽しみになりました。

20240408に掲載された新聞広告
道後温泉、日本最古の湯。
これも裏ずける「伊予國道後、この地で伝承された様々な歴史は逸文及び江戸、明治などの金石文や文献にも表記されている通り、凡そ二千年近い歴史伝承を有している。中でも逸文とはいえ、伊予國風土記に記されていたとされる皇紀792年・西暦132年の景行天皇、八坂入姫行幸の行は日本最古の温泉を語る上で重要な記載であり、これについては太平洋戦争後その存在自体を否定されつつも古人のオマージュとして今日まで伝承されている。」と小椋浩介氏の文面が掲載されています

庭を眺めながら一服タイム

火縄銃を持たせていただき、手応えを実感

古書を見せていただき、説明を受けました

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