昔は俺と同じ年だった田中さんとの友情

終戦記念日の今日、1本のドラマを見ました。
戦時中、お父さんとお兄さんを出征して亡くし、お母さんと妹は空襲で亡くし、11歳で一人になってしまった田中さんと現在の11歳の小学生との出会いから友情が芽生えるまでの物語です。
田中さんは神社の管理人をしています。そこへ、遊び場所がない子供達がスケボーを持って神社へやって来て田中さんと出会います。
田中さんは「僕にも乗れるかな?」とスケボーに乗り、転び、骨折をしてしまいます。
その田中さんの仕事を手伝うために子供達は毎日神社に通います。
しばらくすると田中さんは「もう来なくていいよ」と子供達に言います。
子供は「もう来るなってこと?」と聞きます。
「そうじゃない、友達と勉強や遊びの時間を過ごしなさい」と言うと、子供は「じゃあ、また来ます。田中さんとは友達だから」と言い、繋がりが続くのです。

管理人の小さな家に住んでいる田中さんの口癖は「住むところがあって、仕事もあって、僕は恵まれているよ」
瀧安寺のつくばいに刻まれている「吾唯足知(われ、ただ足るを知る)」
 「足ることを知る人は、心は穏やかであり、足ることを知らない人は、心はいつも乱れている」という禅の教えを思い出しました。

謙虚で穏やかな田中さんに子供は心惹かれていきます。
70歳の差がある友達に充実感を感じる田中さんは、80歳を過ぎて初めてチョコバナナを食べます。
これは、神社の祭りの日に11歳の友達が買って来てくれたもの、「美味しい、ありがとう」と味わいながら食べます。

子供達は田中さんが体験した戦時中の話を語り部としてみんなに聞いて欲しいと思い、計画します。
何より田中さんをみんなに知ってほしいという願いなのです。

そして、学校で地域の方々も参加して講演が行われます。
戦時中の自由のない強いられた体験から、「やりたいことをしてください」と話します。
今まで思っていたことを話す機会がなかった田中さん、「思っていることを全部話せたよ」と充実感を感じるのでした。

何か、とても印象に残ったので「ひとりごと」しました。
世代を超えて人間同士の付き合い、日本では邪魔をしていた肩書きや立場など、何か今後は徐々に突破られていくのかなあとニューエイジを思うのでした。

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